世界のスマートフォン市場で圧倒的な強みを見せているのは韓国サムスン電子。だが、米国と日本の両市場では米アップルの断トツが続いている。

アップル、米国の加入者数シェア4割超、7カ月連続

アップルは「がらくた市場には踏み込まない」クックCEO

米アップルのティム・クックCEO〔AFPBB News

 米コムスコアが行った調査によると、昨年11月~今年1月におけるスマートフォンのメーカー別米国加入者数シェアは、アップルが41.6%で首位。同社のシェアは3カ月前から1.0ポイント増えている。

 一方サムスンのシェアは同1.3ポイント増となったものの、26.7%にとどまった。また3位以降は韓国LGエレクトロニクス、米モトローラ・モビリティ、台湾HTC(宏達国際電子)の順で、3社のシェアはそれぞれ6.9%、6.4%、5.4%。

 アップルはコムスコアがスマートフォン単独の調査を開始した2012年12月以来、常にトップを維持している。そのシェアは当初30%台半ばで推移していたが、昨年7月に初めて40%を超え、その後も40%台を維持している。

 コムスコアによると、今年1月時点の米国おける13歳以上のスマートフォン所有者数は1億5980万人。つまり、同国におけるアイフォーンの利用者数は6600万人以上いるということになる。

 また米国のスマートフォン所有者数は3カ月前から7%増えた。13歳以上の携帯電話加入者数に占めるスマートフォンの比率は66.8%で、1年目の55%から大きく伸びている。

日本でのシェア5割超える、年間でも首位を維持

 別の調査会社であるIDCジャパンが先頃公表したリポートによると、昨年10~12月期における、日本国内のスマートフォン出荷台数は、1年前から14.4%増え、1010万台となった。同四半期における全携帯電話出荷台数は1265万台で、スマートフォンの比率は79.8%。日本も米国同様スマートフォンの比率が高い。

 同四半期の日本におけるメーカー別出荷台数シェアは、アップルが51.3%で首位。この後、シャープの12.4%、富士通の12.2%、ソニーの11.4%、サムスンの5.9%と続いた。