滋賀県大津市の男子中学生自殺事件にからむいじめ問題で、全国で同じようないじめ事件が起きていることが次々と明らかになっている。いじめは大人社会にもあることで非常に身近なだけに、どうしても感情的になり、担当教員や校長、教育長、市長など現場の責任を問う声が強くなるのは致し方ない。

いじめは日本の構造的な問題だ

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 しかし、それだけでは問題の本質的な改善にはならない。こうしたことが頻発する構造問題を一つひとつ明らかにして手を打っていく必要がある。

 その中で最も重要な点の1つが学校と地域の関係だろう。

 今回いじめ問題を起こした町で記者会見に臨んでいる教育長や校長の姿で違和感を感じるのは、どこか上の空の対応である。

 教育委員会や教員がその地域にしっかり根を張っていれば、恐らくあのような対応は生まれないのではないだろうか。

 昨日、長野県の下條村を訪れた。東京都心から280キロほど、車で約4時間走ったところにある人口4000人の小さな村である。

 村のほとんどが中山間地で目立った産業もないが、日本全国から視察団が絶えない。

 その理由は1992年に村長になった伊藤喜平さんによる村の経営が見事だからである。

 本来なら過疎に悩んでもおかしくないのに、特殊出生率が2.04と日本ナンバーワン。若い人が住み着き人口が増えてきた“不思議な村”なのである。

 その村の経営については後日詳しく書くつもりだが、今回は教育といじめ問題だけを抜き出して下條村をご紹介したい。