韓国の中央銀行である韓国銀行は2012年7月12日、政策金利を0.25引き下げて3%にした。さらに13日には2012年の実質国内総生産(GDP)の予想伸び率を4月時点の3.5%から3%に下方修正した。

 韓国政府は6月末に2012年のGDP予想伸び率を3.3%に下方修正したばかりで、韓国銀行はこれをさらに引き下げたことになる。比較的堅調だった韓国経済だが、ここへきて急に景気の先行きに対する不安感が広がっている。

消費不振でデパートが「量り売り」セール

 2012年7月15日の日曜日。ソウル郊外の大手デパートで異例のバーゲンセールがあった。Tシャツ、スカート、ブラウス、靴下など衣料品やかばん、折りたたみ傘などの商品を広い会場にずらりと並べ、これを「全商品1グラム300ウォン(1円=14ウォン)」で販売したのだ。

 衣料品、日用品の「量り売りセール」には開店と同時に大勢の客が詰め掛けた。Tシャツの場合、1枚当たり2000~3000ウォンという「大特価」だった。

 このデパートは、13日から3日間、量り売りセールで集客を図った。

セールが続くロッテ百貨店本店

 今年は、デパートやスーパーのあちこちで前例のない長期間の「セール」が続いている。市内中心部のロッテ百貨店も6月末から1カ月間、全店で「セール」中だ。

 ブランド品の特化セールなど「破格の値下げ」をした商品も多い。

 15日の日曜日午後、筆者は知人と車で市の中心部を通りかかったが、大渋滞。何だと思いきや、ロッテ百貨店に向かう車の列だった。

 何年か前まで、百貨店が混むということはもちろん、好況の証拠だった。しかし、春ころから明らかに雰囲気が変わってしまった。