暗号通貨・技術輸出・投資が1つの回路の中で循環、そしてトランプ一族が潤う仕組み
第3の軸はトランプ一族のプロジェクトWorld Liberty Financial(WLF)も米国のAI半導体輸出政策と一体化している点だ。
アブダビの政府系AIファンドはバイナンスに20億ドルを投資する際、一般のドルではなく、トランプ一族が運営する暗号資産プロジェクトWLFの「独自ドル(USD1)」を使った。
さらにUAE拠点の別のファンドもトランプ一族の暗号通貨(WLFIトークン)を巨額買い入れし、トランプ一族の暗号経済圏に実質的な資金を流し込んだ。同じ時期、米国はUAEへの最先端AI半導体輸出を例外的に承認し、同国のAIインフラ整備を後押しした。
暗号通貨・技術輸出・投資が1つの回路の中で循環し、トランプ一族に経済的利益がもたらされる。国家交渉と個人ビジネスの境界が曖昧になり、同盟国やパートナー国でさえ、国家ではなくトランプ氏のファミリー企業と交渉しているかのような歪な構造が生まれた。