そのメンバーのうち、現在までに2人が逮捕されている。1人がSNSのグループチャットを作成・管理していた名古屋市立小学校の森山勇二容疑者(42)だ。もちろん森山自身、児童の着替え動画などをチャットに上げていた。もう一人が、横浜市立小学校教諭の小瀬村史也容疑者(37)である。

信頼されていた教師が…

 彼らのグループチャットでは、盗撮動画や画像に対して、他のメンバーから「羨ましい」とか「いいですね」といった、あたかも犯行を称賛するような書き込みがあったという。メンバーは互いの本名や勤務先を伏せていたようで交流は無かったようだ。どうやら世の中にはわれわれの想像をはるかに超える数の“わいせつ教師”がいるようだ。

 さらにタチが悪いのは、こうした犯罪を犯す教員は、児童や保護者、同僚からの評判が良好な場合が少なくないことだ。

 森山容疑者は42歳にして校長・教頭に次ぐ主幹教諭という要職に就いていた。言ってみればエリート教員なのだ。学校行事などで写真を撮影する立場でもあったらしく、「学校のデジカメを使用して盗撮した」と供述しているという。今回の件が明るみに出なければ、将来は校長、さらには教育委員会の要職に就いていた可能性もあった。

 森山が勤務する小学校の保護者はマスコミの取材に対し、

「明るい先生で、相談しやすいので保護者たちからも信頼もされていました。事件を知って衝撃を受けていますが……」

 と答えている。信頼を寄せていた教員が、実は児童を性的な対象と見ていたばかりか、盗撮し、その動画や画像を複数の人間と共有していたというのだから、児童や保護者としては、学校で誰を信じていいのか分からない。