
おぞましいわいせつ事件が発覚した。名古屋市と横浜市の小学校教員が女子児童の下着を撮影し、グループチャットで共有した疑いで6月24日までに、愛知県警に性的姿態撮影等処罰法違反容疑の疑いで逮捕された一件である。
2人の教員は女子児童の下着を撮影してグループチャットで共有。グループには10人近くが参加。全員が現役教員の可能性が高いというからあきれる。2026年からの日本版DBS(教員らによる性犯罪防止措置)施行を前に前代未聞の事件が起きたのだが、これもまた氷山の一角。日本列島では毎日のように教員のわいせつ事件が発生している。教育現場で一体何が起きているのか──。ジャーナリストの山田稔氏が検証する。
変態教員たちが日々いそしんでいた「グループチャット」
愛知の事件で逮捕されたのは名古屋市内の小学校教員、森山勇二容疑者(42)と横浜市内の小学校教員、小瀬村史也容疑者(37)で、女児の下着を撮影しチャットで共有、森山容疑者が管理していた。
チャット内には女児の着替え中の様子やスカート内を盗撮した動画や画像約70点が共有され、女児の顔を生成AIで性的に加工した「性的ディープフェイク」の画像もあったという。このチャットには全国の小中学校の教員とみられる10人程度が参加し、「いいですね」「見入っちゃいます」などと感想を送りあっていたという。
森山容疑者は校長、副校長、教頭に次ぐ主幹教諭で、校長らを補佐する立場だったという。東京都教育委員会の資料(令和5年度在職者の状況)によると、全教員のうち校長は3.3%、副校長は3.9%、主幹教諭・指導教諭は9.5%、主任教諭37.4%、教諭45.9%という構成となっている。教員ヒエラルキーの中でそれなりのエリートであることが分かる。
そんな人物が日々、女児の盗撮とグループチャットの管理にいそしんでいたというのだから開いた口がふさがらない。
しかも、この事件が発覚した経緯がこれまた異常なのだ。今年1月に名古屋市熱田区内の駅ホームで15歳の女性のリュックに体液がかけられる事件が発生。3月になって名古屋市内の34歳の小学校教諭が器物損壊容疑で逮捕、起訴された。
捜査でこの男のスマホを調べたところ、今回の盗撮画像共有チャットグループの存在が明らかになった。この男は勤務していた学校の児童の楽器に体液を付着させたり、給食に混入させたりしたなどの余罪も報じられている。グループは変態教員の集まりなのかもしれない。