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2026年は十二支では「午年(うまどし)」、古代中国の陰陽五行説に基づく十干(じっかん)と十二支の組み合わせは「丙午(ひのえうま)」となる。丙も午も燃え盛る火のような強い性質を持つことから、26年は情熱や決断力、強いリーダーシップが試される年になりそうだ。午には陽気、前進、スピード感といった意味合いもある。ポジティブな年運を採り入れ、投資の成功や自身の飛躍に結び付ける、都内近郊の馬にゆかりのある初詣先をご紹介しよう。
(森田 聡子:フリーライター・編集者)
干支ごとの日経平均株価の平均騰落率で午年は下落
2025年の株式市場は米国の利下げ(金融緩和)やAI(人工知能)相場、日本では高市ラリーなどで活況を呈し、日経平均株価5万円時代に突入した。年末恒例の専門家の相場予測では、26年末に6万円到達という強気な見通しも少なくない。
しかし、干支のアノマリー(経験則)からすると楽観は禁物だ。
26年は午年。株の格言には「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり」というものがある。辰年や巳年に上昇した株価は、翌年の午年には下落トレンドに転じやすいというのだ。
実際、36年前の1990年はバブルがはじけ、24年前の2002年も前年のITバブル崩壊の流れで下落相場となった(12年前の14年はアベノミクスで株価が上昇)。1950年頃から2024年までの干支ごとの日経平均株価の平均騰落率を見ると、午年と相場格言が「つまずき」の丑年だけがマイナスを記録している。
折しも株式市場は日米ともに過熱感が指摘されており、大物投資家のジム・ロジャーズ氏は26年の両国の市場の暴落を予測。25年末での退任を発表している“投資の神様”ウォーレン・バフェットCEO(最高経営責任者)率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイが25年7~9月期まで12四半期連続で株式を売り越しているのも気になるところだ。
一方で、26年には別のアノマリーも存在する。