韓国の李在明大統領(左)と高市首相(右)(提供:内閣広報室/AP/アフロ)
(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)
衆議院議員選挙は自民党の歴史的勝利となったが、それにしても、「勝ちすぎ」といえるほどの今回の大勝利を誰が予想しただろうか。例を見ない獲得議席数に、翌日の朝にテレビをつけたときには、思わずのけぞった。
これまで日本の国政選挙で自民党が勝利すると、韓国では日本批判が噴き出るのが通例であった。しかも、今回自民党を率いたのは、タカ派とされてきた高市首相で、過去には靖国神社を参拝し韓国を刺激してきた経緯がある。確かに、現在の日韓関係は良好ではあるが、それでも、そうした高市首相の過去を韓国が知らぬはずはない。
少し時間が経ってしまったが、ここで投開票日(8日)の夜、韓国でどのような報道がなされたのか、振り返っておこう。
筆者は、選挙結果を受けてこれまで鳴りを潜めていた高市批判がハチの巣をつついたように報じられるかもしれないと、身構えていた。だが、テレビやネットニュースを見ると、おおむね淡々と結果を報道しているだけで、拍子抜けした。
選挙結果を受けて日本批判が激しく噴出したのは、記憶に新しいところで言うと、第3次安倍内閣時代の解散総選挙(2017年10月22日)だった。自民党の獲得議席数は284で、公明党と合わせると3分の2を確保した。当時の韓国メディアの関連報道を検索すると、日本批判のオンパレードだ。
そのなかで特に多いのは、憲法改正発議への憂慮である。