100mを制した山形を擁する福岡大が優勝
大会2日目は12時05分から女子100m準決勝があり、16時16分に同決勝が行われた。ファイナルに進出した8人のうち7人が4×100mリレー決勝に参戦するスプリンターだった。
前半は柴藤凜(福岡大2)がリードするも、後半は山形愛羽(福岡大2)が強かった。U20日本記録保持者が11秒66(-1.0)で優勝。2位は小針陽葉(駿河台大1)で11秒69、3位は税田ジェニファー璃美(甲南大2)で11秒70だった。
山形はルーキーイヤーだった昨年4月の日本学生個人選手権でU20日本記録の11秒41で優勝をさらった選手。しかし、故障があり、昨年の日本インカレは欠場した。今季は日本学生個人選手権を連覇すると、アジア選手権で4位に入っている。韓国から帰国したばかりで、コンディションは上々とはいえなかった。
「最初の飛び出しは自分的には良かったんですけど、そこからの二次加速の部分がうまくいかなかったかな。タイム的にもダメダメでしたが、大学の大きな舞台でまずは勝ち切れたのは本当に良かったかなと思います」
予選で3校が従来の学生記録を上回った女子4×100mリレー決勝は同100m決勝の約2時間後に行われた。個人種目のダメージもあり、タイム短縮はならなかったが、見応えのあるレースになった。
前半は福岡大と青学大が争う展開となり、100mで3人が決勝進出を果たした甲南大は3走・奥野由萌(4年)が転倒。バトンがつながらず、前回女王は途中棄権となった。4走は青学大が最初に走り出して、福岡大のエースが猛追する。学生記録を保持する福岡大がアンカー山形で逆転して、44秒44で優勝。2位は青学大で44秒50、3位は立命大で44秒96だった。
優勝の立役者になった山形は、「自分なら追いつけると思って、最後まで走りました。タイム的には(予選から)下がってしまったんですけど、昨年はケガで走れなかったので、優勝は本当にうれしいです」と笑顔が弾けた。