「親睦=お酒」のイメージはリセットしなければならない
だからといって時代の波に逆らって、仕事終わりの部下や若手社員に“当然来るだろ?”というニュアンスを込めて「仕事終わったなら飲みに行くぞ!」などと声をかけるのは勇気が要ります。さらには、パワハラだセクハラだと厳しい目も職場内外で飛び交っています。
お酒が入った席で上機嫌になり、「こっちに来てお酒注いでよ」とか「キミみたいな子が好みなんだよ」などと調子に乗って気安く発した言葉ややりとりの一部始終が録画・録音されていて後で問題になるなどということも想像される世の中になりました。

飲みニケーションが“ケ”だった世代の上司たちからは、「なんともやりにくい世の中になった」という声も聞こえてきます。では、そんな上司たちは部下たちとどのように親睦を深めていけばいいのでしょうか。気をつけるポイントとして3点挙げたいと思います。
まず、自分が好きだからといって、みんな飲み会が好きだとは思わないことです。当然ながら、お酒が苦手だったり全く飲めなかったりする人もいます。飲みニケーション世代にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、「親睦=お酒」というイメージはリセットしなければなりません。
また、お酒を飲む場合はどうしても夜になるので帰宅時間が遅くなりがちです。例えばランチ会であれば、お酒がなくてもおいしい食事を共にしてリラックスしながら親睦を図ることができます。
今は性別関係なく仕事と家庭の両立に取り組む時代へと移り変わる過渡期だけに、男性も含めて遅い時間まで拘束される飲み会だと参加が難しい人が増えつつあります。その点、ランチ会であれば比較的参加しやすいかもしれません。