タレント中居正広氏を巡る女性問題で揺れに揺れているフジテレビが1月27日に2回目の記者会見を設けた。1月17日に行われた1回目の記者会見はテレビ・ラジオ放送記者クラブ員だけに絞り、動画撮影を禁止し、他の週刊誌などの媒体およびフリーランス記者はオミットされ、不満の声が上がっていた。
この対応ぶり、フジの親会社の株式を7.19%所有しているアメリカの投資会社ダルトン・インベストメンツは1月21日に「TVカメラを入れて全メディアを入れての記者会見をするべき」とフジ側に申し入れていた。27日の記者会見はこの要望を受けてのものだった。
16時から行われた記者会見は翌28日午前2時33分までの約10時間30分ものロングラン記者会見となったが、内容はと言えば、大半が「グダグダ」だった。
会見の様子を振り返ってみよう。
社長・会長が揃って辞任
東京・お台場のフジテレビで行われた記者会見ではフジの港浩一社長、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長の4人が登壇。
初めに嘉納会長が代表して謝罪し、4人でそろって約10秒間頭を下げた。続いて嘉納会長と港社長がそれぞれ改めて謝罪し自らの辞任を発表。
ここで新社長に就任することが発表されたフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の清水賢治専務が登壇し「ゼロからのスタート」とあいさつした。