7.危機を救った尹錫悦大統領
尹錫悦大統領は、北朝鮮の脅威について文在寅政権が避けていた「我々の敵」という表現を復活させた。
北朝鮮の脅威について韓国国民が「敵」という認識を持っておくことは、国の安全保障上、不可欠なことである。
板門店合意・平壌合意によって、監視や障害を取り除いた部分、また、米韓軍事演習を復活させた。
韓国映画を入れたUSBメモリーや金正恩氏批判のビラを風船で北朝鮮に向けて飛ばすことも行われるようになった。
そして、北朝鮮の核ミサイルの脅威に対処するための防空ミサイル、反撃のための弾道ミサイルの開発を飛躍的に進めている。
尹錫悦大統領になって、北朝鮮の侵攻があった場合に、韓国防衛上、不安定になっていた部分をかなり改善した。
もしも、文在寅政権が進めていた誤った融和政策が現在でも引き継がれていたら、北朝鮮の南侵を阻止する手段がさらに排除されただろう。
融和政策が進み、在韓米軍が韓国から撤退するようなことが始まっていたならば、南侵の危機が飛躍的に高まった可能性がある。
文在寅大統領の融和政策は、見かけは華々しく国民受けしたが、南侵を阻止する手段を削り取っていた。
尹錫悦大統領は、北朝鮮の脅威に対処すべく、文在寅政権時代にとった侵攻阻止手段を削除してきたことを止め、復活させてきている。
尹錫悦政権が安全保障上行ってきたことは、文在寅政権がやってきたような華々しいことはなく、地味で国民受けがしない施策である。
だが、北朝鮮の侵略を食い止め、韓国の安全を守るためには極めて重要なことだった。
2人の大統領を冷静に見れば、国家の安保を不安定にした文在寅大統領は弾劾されず、国防態勢を再構築した尹錫悦大統領が弾劾されることは不思議なことだ。