愛人「菜々ちゃん」の赤裸々証言
この中で「無罪判決」のポイントにもなったのが、10月21日に出廷し、筆者が本連載で「菜々ちゃん」と称している愛人女性と、11月7日に出廷した覚醒剤の売人Xだ。
【参考記事】「紀州のドン・ファン」の愛人が出廷し「夜のベッド事情」について証言、傍聴席の女性記者も赤面したその中身(2024年10月30日)
「菜々ちゃん」は、野崎氏が東京で貸金業を営んでいるとき、宣伝用のティッシュ配りのアルバイトに応募したのをきっかけに、その後、野崎氏と長く愛人関係にあった女性である。
検察がなぜ「菜々ちゃん」を証人として呼んだのか。それはおそらく早貴被告が語る「野崎氏はベッドの上で勃たなかった。だから勃起させるために覚醒剤の購入を頼んできた」というストーリーを崩すためだろう。
野崎氏と菜々ちゃんの愛人関係は、過去の記事でも触れてきたが、2人の関係は野崎氏が早貴被告と知り合って以降も切れていなかった。
菜々ちゃんは、承認として出廷した公判で、野崎氏とのベッド事情を赤裸々に証言した。そこでは「私は社長を勃たせることができました」「お口で処理することもありました」「射精できないときもありましたが、精子は出ていました」などと語ったのだ。
この証言を信じるならば、野崎氏がED治療薬代わりに覚醒剤を求める可能性はぐっと低くなる。