2人が出会って間もない2017年12月、「紀州のドン・ファン」野崎幸助氏の自宅に初めて早貴被告が訪れた時。早貴被告によれば、この時、野崎氏から帯封付きの100万円の札束を受け取ったという(撮影:吉田 隆)
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「遺産がもらえるまで時間がかかるから“面倒”という感じ」

検察「(野崎氏が)死んだのを知った時の感情は?」

早貴被告「悲しかったかどうかですか? 死体見たのが初めてだったからびっくりして」

検察「喜怒哀楽でいうと?」

早貴被告「どちらかというと『無』ですかね」

検察「おカネ関係で喜怒哀楽は?」

早貴被告「もらえるまで時間がかかるから、喜怒哀楽では“面倒”という感じです」

 11月15日、「紀州のドン・ファン殺人事件」で殺人などの罪に問われている元妻・早貴被告の3回目の被告人質問が和歌山地裁で行われ、早貴被告は元夫・野崎幸助氏の遺体を発見した当時のことを聞かれて、このように答えた。やはり2人の関係は、一般的な「夫婦関係」とはかけ離れた無機質なものだったことを浮き彫りにするような言葉だった。

 被告人質問が始まってからの公判は、回を重ねるごとに傍聴希望者の数は増えている。それもこうした早貴被告の“言いたい放題ぶり”に世間が関心を寄せているからなのかも知れない。

こちらも冒頭写真と同じ日、つまり100万円の札束を野崎氏が早貴被告に初めて渡した日に撮影された一枚。後ろのベンツは、野崎氏の死後、早貴被告によって売り払われた(撮影:吉田 隆)
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