莫大な遺産が転がり込むことを見込んでの散財だったのだろうか。「遺産目当ての結婚」を野崎氏にも隠していなかったと言うだけのことはある、ということか。

2018年6月、田辺市の自宅リビングで電話する早貴被告。隣は番頭のマコやん。このころは早貴被告が野崎氏殺害に関わったのではと連日、テレビや週刊誌に報じられていたころ(撮影:吉田 隆)*画像は一部加工しています
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亡き夫に「文句を言ってやりたい」

 検察側から野崎さんが亡くなったことについてどう思うか問われた被告はしばしの沈黙の後、次のように答えている。

早貴被告「目の前にいたら文句を言ってやりたい」

 これを受けて、弁護側代理人から「目の前に野崎さんがいると思って言ってみて」と促されると、早貴被告はきっぱりこう言った。

「死に方を考えてほしかった。社長があのタイミングで死んだせいで、私は何年も人殺し扱いなので、クソっと」

 11月18日には論告・求刑が行われ、12月12日には判決が言い渡される。