音声動画SNSはデマと思う方が安全
テレビを基本見ない私は、音声動画のニュースなどはネットで2倍速で見るのが常ですが、コンテンツの合間合間にCMが入り込んできます。
その中に高い頻度でうちの大学、つまり東京大学あるいは東大に言及するコマ―シャルが流れるのを目にします。
しかし、これらはすべて捏造、ウソ、インチキ、まがい物、あり得ない詐称でしかありません。
東大で開発された「水虫薬」だの、「薄毛治療薬」だの何だのと、「トーダイ」を謳えば販売促進になるのでしょうか?
中には「トーダイ卒の研究員が開発」などというのもありました。学卒では医薬系研究開発の戦力にはなりません。
小研究室1期の今井健君は現在東京大学医学部(大学院医学系研究科)疾患生命工学センター准教授として医療用AI開発を牽引、今学期は伊東・今井の横断型「医療AI」の講義を始めたところです。
本当に本学が関わる成果発表であれば、必ず「東京大学」(東大とは称さない)何学部、大学院何研究科、誰誰教授、誰誰助教といった固有名詞と、責任をもって対応する部署の連絡先が明記されます。
逆に言いましょう。それらの明記なしに「東京大学」特に「トーダイ」と略称しているものは、ほぼ100%インチキ、本学とは一切関係のないニセモノ、詐称と断じて構いません。
ところが、これらを一向に取り締まる気配がないのです。
大学側は明らかに手が足りません。少し前の数字ですが、東京大学はスパムなど悪質な攻撃が「1日あたり2000件」もあるようなターゲットになっています。
とてもではないですが、単なる詐称など関わっていられないのです。
では警察その他はどうでしょうか?
サイバー犯罪は各警察「生活安全課」の扱いになり、我々もあまりに酷い被害に遭いかけてお世話になったことがありますが、およそ手が回らない。
その結果、すべてが野放しになり、選挙の票はナチス・ドイツと見まごうなりふり構わぬメディア・アビュース(既存メディアへの攻撃)でかき集められ、悪質な個人攻撃によって人命が失われる事態に至っている。
ことここに至って、ようやく対処が検討される気配が出てきましたが、あきらかに遅きに失しています。