2025年「子供の教育に生成AIを使わせるべきか?」などと言っていては、新しい世代を育てることはできません。

 それは「子供に電卓を使わせるべきか?」「子供にコンピューターを使わせるべきか?」と同レベルの話。

「AIを使わせると子供が伸びない」というのは150年前の人々が「写真を撮られると魂を抜かれる」と怯えるのと大差ない迷信です。

 歯牙にもかける意味がありません。

 今回は読者へのプレゼントとして、東京大学AI-STREAMMから中学生向け「お正月課題」の実例をご紹介しましょう。

子供のための最先端科学創造教室

 白川英樹先生のご指導でここ10年来、小中高校生向けの創造的な音楽教室を毎年1月に開いています。

 音楽は、東京芸術大学生や東京芸術大学付属音楽高等学校生たちがTA(Teaching Assistant)でオーソドックスな内容でもあります。

 しかし、パリのフランス国立音楽音響研究所(IRCAM)などに導入、展開する私たちの「迫真型聴覚AR」(通称「ももんが」システム)の、最も進んだ内容を値引きなく小5~高2の児童生徒に提供します。

 今年も、1月26日に「ひらめき☆ときめきサイエンス『ひらめきモモンガ!』東京大学白熱音楽教室」として本郷キャンパスで開催予定(締切済)です。

 そうした模様もお話できればと思っています。

 以下は、私たちが東海大学菅生高等学校中等部でパイロット的に実施している、東京大学AI-STREAMM教程のサンプルカリキュラムをお目にかけましょう。

 私は「子供にAI」を机上の空論で話しません。

 カリキュラムはすべて私の手で作り、初回の授業も必ず私自身が教壇に立ち、指導法を仲間の若い先生たちに会得してもらって、ミッションを広げます。

「子供に電卓を使わせる/使わせない」ではないんです。

「どう使うか?」だけが問題になる。

 同様に「子供に生成AIを使わせる/使わせない」ではなく「どう使わせるか?」にすべてがあります。

 なお、言うまでもありませんが、我々のシステムは「ChatGPT」など市販既存のシステムではなく、すべてのプライバシーが守られた東京大学STREAMMのエッジAIシステムで、すべての演算を行っています。

 世間には「ChatGPTのプロ」を称するケースを散見しますが、システムは自前で組んでこそ分かることが多い。

 以下では自前のプラットホームによる教程をお示ししましょう。