おわりに

 いまここでお目にかけたのは12月30日、私の渡世のアニキ、井上道義の「最終コンサート」をサントリーホールで聴き、40年前と変わらぬ遊び心に満ちた道義さんの才気に充てられ、帰り道で思い立ち、路駐して車内で書き始め、全コードから生成して1時間ほどで作ったものです。

 結構な仕事量が短時間で進むのもAI利用の利点。

 だから大晦日の朝になって見返して、いま補筆して入稿という段取りを、余裕をもって進められます。

 良いものに触れることは大事ですね。私には道義さんはイイものの面と、ワルの兄貴の面と両方あったかもしれませんが(苦笑)、身近なロールモデルも重要です。

 私のラボ周辺で人材が伸びているとすれば、私が準備する環境が若い人たちとトップ・パイオニア諸氏、甘利俊一、塚田稔、白川英樹といったサイエンティスト、團藤重光、金子兜太などの碩学から、亡くなった筑紫哲也、あるいは宮崎学といった一線で体を張ってきた人たちまで、本物に接して、ロールモデルを見つけ、何かを得ることによるのだと思います。

 こんな具合で、新しい年も、新たなクリエイティブな出会いに満ちたものになるよう、有言実行で私達も私たちなりの取り組みを進めて行こうと考えています。

 一応、念のため、この1―2―3―4限の構造そのものが、典型的な「起承転結」のフォルムになっていることも記しておきます。

 音楽を作るのも、実はこういうことが1の1なんですね。

***教育機関ご関係者など、私たちのAI-STREAMMにご興味の方には、大学院情報学環事務室(113-0033 文京区本郷7-3-1 東京大学大学院情報学環)までお問合せいただければ、ご案内があると思います***