(つげ のり子:放送作家、皇室ライター)
悠仁さまデビュー元年、注目される「成年の記者会見」
昨年(令和6年)の幕開けは、突如として発生した「能登半島地震」から始まった。これによって翌日に予定されていた、皇居での一般参賀は取りやめとなり、皇室の方々の胸に沈痛な思いを残したまま、新たな年を迎えたのである。
その後、3月と4月に両陛下が被災地を見舞われ、12月には豪雨被害のお見舞いに訪れている。
また、愛子さまは、大学卒業と就職、初の単独地方公務、園遊会デビューと、本格的に成年皇族としてのお務めを果たされてきた。
国民と共に歩まれ、多忙を極めた皇室の方々の一年であったが、今年はどのような出来事が待っているのだろうか。
令和7年の皇室に関して、早い時期に大きな注目を集めるのは、昨年9月に18歳になられた秋篠宮家の長男、悠仁さまの成年の記者会見だろう。4月には筑波大学に進学されるが、記者会見はその前後に行われるのではと見られている。
3年前、完璧な受け答えで、国民的人気を高めた愛子さまと比較されるだろうが、逆に考えれば、非の打ちどころのない記者会見を行うことで、秋篠宮家に対するバッシングが沈静化するかもしれない。
そうなれば未来の天皇への期待も高まり、国民から多くの支持を集めることだろう。今年以降、お出ましの機会は確実に増えていくはずで、そうすれば悠仁さまの親しみやすい人間性や、お心遣いを目にするようになるのではないか。
その点について皇室解説者の山下晋司氏は、こう予想する。
「悠仁親王殿下は成年になったとはいえ、大学や大学院に在学中は学業優先ですから、公務は学業に支障がない範囲にとどまるでしょう。変わるとすれば、これまでのようにご両親と一緒ではなく、お一人でのお出ましが増えることかと思います」
まさに、令和7年は悠仁さまデビュー元年の、記念すべき年となるのだろう。