「いい『湯』だな」と浸っていられない
与党・野党の関係は、是々非々は「や党」、部分連合は「ゆ党」、閣外協力は「よ党」、閣内協力は「連立よ党」という具合に「や・ゆ・よ」の段階がある。今の玉木さんは「いい『湯』だな、ハハハッ」だろうと想像する。
今後、年末にかけて予算と税制はワンセットなので、自民は玉木さんに対し常設の協議機関を提案するだろう。これはアドホック(臨時的)にやった方が良い。
常設協議は「与党国対入り」を意味するし、近づき過ぎてレバレッジを削ぐことになりかねない。
この際、「ゆ党国対」を維新の会と共に立ち上げ、立憲主導の「野党国対」とは別途、自公と対峙すべきだと思う。
「法案を揚げてなんぼの天ぷら屋」と言われる国対政治を転換するきっかけになったら凄い。国対政治こそ国会が霞が関の下請け機関に成り下がった元凶だからである。
国対を廃止し、議員運営委員会一本に絞っても良い。そもそも国対は議運でカネを配ると国会議員の職務権限の対価にあたり、贈収賄に問われることから、党の機関同士でカネを流しても犯罪にならない仕掛けとして作られたものだ。とにかく変な慣行を維持している。
今はカネがやり取りされることはないが、昔、野党の国対委員長は政調会長よりも偉く、一旦なったら辞めないのが普通だった。
玉木さんは維新と共に国会改革のレバレッジも持っている。