【注目選挙区 東京24区】

「関東・東京」エリアで最も注目されるのは、東京24区でしょう。この選挙区は、旧安倍派の幹部で経済産業大臣、党政調会長なども務めた萩生田光一氏(61歳)の地盤です。当選6期。安倍晋三元首相の側近中の側近として知られ、この夏まで自民党東京都連の会長も務めた大物です。固い支持基盤に支えられ、選挙は盤石。地元では「萩生田帝国」とも呼ばれていました。

【関連記事】
東京24区、萩生田光一氏の地元・八王子に「野次馬」として街頭演説を見に行って気づいたこと

 ところが、2700万円を超す裏金をつくっていたことが明らかになり、今回の衆院選では自民党の公認を得られませんでした。そのため、党組織のバックアップがない苦しい選挙戦を強いられています。萩生田氏はまた、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係が深く、国政選挙の際には多大な支援を受けていたと再三報じられてきました。それに関する説明責任も十分に果たしていないと国会でも追及されています。

 この東京24区には、萩生田氏のほかに、参政党・與倉さゆり氏(40)、立憲民主党・有田芳生氏(72)、無所属・畑尻文夫氏(69)、国民民主党・浦川祐輔氏(31)、日本維新の会・佐藤由美氏(52)が立候補しています。

 このうち萩生田氏の有力な対抗馬と目されているのが、立憲民主党の有田氏です。ジャーナリストやテレビのコメンテーターなどを務めたことで知名度があるだけでなく、旧統一教会の問題を長年取材してきた実績もあります。報道機関による序盤の情勢調査では、2人が拮抗した戦いを続けていると報じられています。果たしてどんな結果になるでしょうか。