候補者の応援演説に訪れ、支持を訴える自民党総裁の石破首相=15日、福島県石川町(写真:共同通信社)候補者の応援演説に訪れ、支持を訴える自民党総裁の石破首相=15日、福島県石川町(写真:共同通信社)
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(渡辺 喜美:元金融担当相、元みんなの党代表)

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石破カラーに国民は喜び、党内は怒る

 大手メディアの世論調査で石破内閣の支持率は50%前後と岸田内閣よりは倍増、不支持率は半減した。とは言うものの、総理にしたい人の人気第1位としては低支持率の出だしとなった。おまけに、自民党「裏金議員」の公認問題で12名の非公認を決定したが、線引きの不透明さから党内外の批判を集め、不人気に拍車がかかった。

 一事不再理という刑事手続きの大原則を、慶應義塾の法学生で宮澤浩一教授の刑法学を特に好んだ石破総理は骨の髄までご存じだ。「石破カラーを出せば、国民は喜ぶ。党内は怒る」という石破さんのホンネとジレンマが吹き出したのが、この問題。野党は残る「裏金議員」30数名が公認となったことを非難している。