サムスンはただの優良企業ではない

 副会長が反省文を発表し、メディアが悲観的に報じるのは、サムスンがただの優良大企業ではなく、韓国経済を支える屋台骨であり、韓国最大最強の国民企業であるからだ。

 それだけ期待も関心も強いのだ。

 何しろ、ついこの間まで、サムスン電子1社で韓国の輸出の2割、上場企業の時価総額の2割を占めた。

 サムスン電子の個人株主数は、2021年の600万人超からはかなり減少したとはいえ依然として400万人を超えて韓国内最大だ。

 2021年初めには10万ウォンをうかがう勢いだった株価がこのところ6万ウォン前後で「低迷」している。

 この間、全人口の1割に当たる400万~600万人が韓国内で株価に一喜一憂し、大きな国民的関心事なのだ。

 サムスン電子が好調を維持するかどうか。

 株価だけでなく、韓国全体の輸出やマクロ経済にも影響を与えるのだ。 それでは、今後どうなるのか。

 韓国紙デスクは「技術競争で後れ始めていることは確かで、短期間で急速に追いつき追い越すことは簡単ではない」とみる。