期待を下回る「失望」

 メディアや市場関係者が注目したのは、サムスン電子の業績、特に主力の半導体部門の業績が期待を下回る「失望」する内容だったことだ。

 まず、全社の営業利益が4~6月期に比べて12.8%減少した。

 サムスン電子の業績は2023年7~9月期以降順調に改善していた。

 2024年に入ってからも営業利益は1~3月期6兆6100億ウォン、4~6月期10兆4700億ウォンと急増した。

 ところが、7~9月期はまた落ち込んでしまった。

 全社と主力の半導体部門の利益が事前のアナリストなどの予想も下回った。

 韓国メディアによると、決算発表前の証券会社の利益予想の平均値は10兆ウォンを超えていた。

 さらに深刻だと見たのは、主力の半導体事業での苦戦が鮮明になった点だ。

 サムスン電子はこの日、セグメント別の営業利益を公表しなかったが、7~9月期の半導体部門の営業利益は5兆ウォンを下回ったとの見方が強い。

 4~6月期の半導体部門の営業利益は6兆4500億ウォンだったことから、2兆ウォン前後も減ったことになる。

 問題は半導体部門の苦戦の原因だ。韓国紙デスクがこう説明する。