バイデンのレガシーはどうなる?
あるアナリストが最近言ったように、ウクライナは飛んでくる矢を何本か撃ち落とすことはできるが、射手を狙うことができない。
ポーランドと英国を筆頭に、次第に多くの米国の同盟国がバイデンに対し、ロシア領内を攻撃するために西側諸国から供与された大砲を使う許可をウクライナに与えるよう求めている。
だが、バイデンはこれがプーチンの核のレッドラインを越えてしまうことを恐れている。
その結果、ウクライナは大きなハンディキャップを抱え、世界第2位の規模を誇る軍隊と戦争を戦っている。
たとえハリスが勝ったとしても、米国が立場を変えるのは早くて来年1月だ。
詩人T・S・エリオットの言葉を借りれば、大半の政治家のキャリアは、爆発音ではなく、すすり泣くような声で終わる。
中東で戦争が勃発し、大統領選でトランプが勝てば、米国の公人として過ごしたバイデンの誉れある半世紀は爆発音とすすり泣きの両方で終わる。
これは間違いなく、彼の望むレガシーではない。
(文中敬称略)