昭和、平成、令和と日本の政界を振り返ってみれば、政治家のスキャンダルが絶えたことはなかった。政治資金規正法違反、裏金問題、秘書給与詐取、さらには買春、不倫、脱税…と様々なスキャンダルが、過去から今に至るまで常に社会を騒がせてきた。
スキャンダルは政治生命を脅かす。スキャンダルをかいくぐってしぶとく議員を続けた政治家もいるが、辞職、離党、落選と政治生命を断たれた議員も多い。中には自ら命を絶った議員もいた。
いつになってもなくならない「政治とカネ」の問題
1989年、戦後最大の汚職事件と言われるリクルート事件が発覚した。時の政権与党は自民党だが、自民党内でこの事件に関与したとされた議員の顔ぶれは錚々たるものだった。首相、元首相、閣僚のお歴々が軒並み名を連ねていた。
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これによって同年6月に竹下内閣は総辞職に追い込まれ、後任として白羽の矢が立ったのは宇野宗佑氏だった。スキャンダルとは程遠い、クリーンなイメージを持たれていた。