スカートの中に手を入れて口説いた

　バイデン大統領がまだデラウェア州選出の上院議員だった1993年のこと。

　バイデン氏のスタッフの助手だったタラ・リード氏は、連邦議会議事堂の上院の廊下で、バイデン氏に壁に押し付けられたという。

　そして、バイデン氏がリード氏にキスをしながらシャツやスカートの下に手を入れたと、ニューヨークのラジオ局WBAIの番組「ザ・ケイティー・ハルパー・ショー」のインタビューで告発している。

　バイデン氏はリード氏のクレバスに指を挿入しながら、「君と今すぐに交わりたい。どこか別の場所に行かないか」と囁いたという。

　リード氏がバイデン氏を拒絶すると、彼は驚いて「どうしてなの、私はあなたが僕のことを好きだって聞いているのだよ」と狼狽えたという。

　この件以降、バイデン事務所でのリード氏の役職や権限は剥奪された。

（The agonizing story of Tara Reade and her sexual assault allegation against Joe Biden | Vox）

　カリフォルニアのサン・ルイス・オビスポ・トリビューン紙は、「最終的にバイデン事務所の人事部長と合意して仕事を辞めた」と報じている。

（Document says Tara Reade told of harassment in Biden’s office | San Luis Obispo Tribune）

　リード氏の母は1993年にCNNのテレビ番組、「ラリー・キング・ライブ」に匿名の視聴者として電話し、「著名な上院議員の下で働いていた娘が、セクシャルハラスメントに遭い、拒絶したら仕事を奪われて辞めさせられた」と、訴えている。

（Tara Reade: A complicated life and conflicting accounts muddle efforts to understand allegation against Joe Biden - CNNPolitics）

　放送ネットワークNBCとマイクロソフトが設立したニュース専門チャンネルMSNBCに、バイデン氏は2020年5月1日と2日に出演すると、「そんなことは一切、全く起こらなかった」と発言。

（Here are the facts regarding Tara Reade's allegation against Joe Biden ）

　バイデン氏は、女性に対して「不適切な振る舞いをしたことは一度もない」とし、「もし私がそのようなことをしたというのであれば敬意を持って耳を傾ける」としている。

　AP通信やワシントン・ポストは、バイデン氏が8人の女性からセクハラの告発されていた、と報じている。