司法がセックス・スキャンダル被害を認定

 ファッション誌エルの元コラムニスト、E・ジーン・キャロル氏(79)は、1995年秋から96年春頃、ニューヨーク・マンハッタンの高級百貨店のバーグドルフ・グッドマンのランジェリー売り場の試着室で、トランプ氏に強制性交されたと訴えた。

 ニューヨーク市マンハッタンの連邦地裁の陪審は2023年5月、トランプ氏が性的暴行をしたと認めた。

 評決を受けたトランプ氏は、「完全にばかげている」「この女性が誰なのか全く分からない」と否定している。ひょっとしたら、この手の行為をあまりに多くしてきたため忘れてしまったのかもしれない。

 また、トランプ氏は2016年の大統領選挙の前後、自分に不利になる情報3件の口止め料を支払ってもみ消そうと試みている。

 2006年にトランプと不倫関係にあったと主張するポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(本名ステファニー・クリフォード)さんに、顧問弁護士を通じてトランプ氏が13万ドル(約1700万円)を支払った。

 ニューヨーク5番街のトランプタワーのドアマンから前大統領が婚外子を設けたという根拠のない情報に基づく記事を3万ドル(約450万円)でトランプ氏が買い取った。

 米誌『プレイボーイ』のモデルだったカレン・マクドゥーガルさんが前大統領との関係について暴露する話を15万ドル(約2250万円)でトランプ氏が買い取り、ボツにしたなどが明るみに出ている。

 酒やタバコ、ギャンブルがやめられないのは依存症だからというが、セクハラや女遊びがやめられないのも、依存症の一つなのだろう。