バイデン大統領のセクハラ疑惑

 米大統領選挙からジョー・バイデン氏が撤退したことを、俳優のジョージ・クルーニーさんは、米国史上最も「無私」な瞬間の一つだ、と称えている。

 だが、バイデン氏も、こと女性に関しては、とても「無私」ではいられないようだ。

 2014年のネバダ州副知事選の民主党候補だったルーシー・フローレス氏の選挙応援に、当時副大統領だったバイデン氏が駆けつけた際、両肩に手を置いて、髪の匂いをかぎながら、後頭部にゆっくりとキスをした。

「私はいたたまれなくて固まってしまった」「これほど露骨なセクハラを私は経験したことがない」と、ルーシー・フローレス氏は米誌、『The Cut』に寄稿している。

 また、民主党・コネチカット州選出のジム・ハインズ下院議員の側近エイミー・ラッポス氏は、2019年4月、同州ハートフォードの個人宅で行われた寄付金集めの集まりで、バイデン氏が台所に入って来ると、ラッポス氏の顔を両手で包み、鼻をこすり合わせたという。

 このことについて、「こうした振る舞いをフレンドリーと言って片づけてしまうのは、女性を軽視していることの表れだ」と批判している。

 バイデン氏の広報担当は、「バイデン氏も周りのスタッフも、彼女の告発したことが実際にあったのかどうかは、全く覚えていない」としている。