2020年度に35万トンも減少した「主食用」

<2020年度は供給超過、在庫増>
 近年の動向を振り返ると、2020年度には総需要量が前年差▲32万トン減少の871万トンとなり、総供給量の896万トン(前年差▲7万トン)を下回った。「食料需給表」ベースでみて、供給超過となり、在庫水準が25万トン分切り上がった。

 総需要の変化の内訳をみると、「主食用」が35万トン、「加工用」が5万トン、「純旅客用」が3万トン減少している。「純旅客用」とは、一時的な訪日外国人による消費分から一時的な出国日本人による消費分を控除した数量のことで、2018年度より農林水産省が算出、計上している。

 すなわち、2020年度は、コロナ禍後の外出自粛やインバウンド消滅により、外食需要が縮小した影響が表れたほか、工場稼働縮小などにより加工用原料の需要も縮小したとみられる。


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