護衛費は正副大統領9億700万ドル、候補7330万ドル

 大統領候補については、民主、共和両党が指名した候補および支持率など「泡沫候補」とは見なされ得ない「第三党候補」に限って、選挙キャンペーン中の120日間シークレット・サービス護衛官がつく。

 すでに大統領選から離脱したロバート・ケネディ・ジュニア氏は、当初、再三、護衛を要求した。

 しかし拒否され、結局トランプ暗殺未遂事件以後、護衛官がついた。

 シークレット・サービスの年間予算は約30億ドル。過去10年で27%増加した。

 約30億ドルのうち、27億ドルがオペレーション&サポート(運用・支援)。その内訳はプロテクティブ・オペレーション(護衛活動)に12億ドル、調達・情報テクノロジー・施設設計に4億ドル。

 職員数は8300人、そのうち3671人が実際に護衛官として現場で大統領、副大統領など要人の護衛に当たっている。

 正副大統領とその家族および前元正副大統領とその家族の護衛に9億700万ドル。

 住居するホワイトハウスおよび副大統領の公邸(「U.S. Naval Observatory」)に対する生物化学兵器、サイバー、爆発物による攻撃への警備費8250万ドル、事前情報収集・分析などに9460万ドル。

 また共和党正副大統領候補であるトランプ氏やJ・D・バンス氏とその家族に対する護衛費は7330万ドルとなっている

cbsnews.com/secret-service-budget-3-billion-trump-shooting-kimberly-cheatle/

 トランプ暗殺未遂事件後、シークレット・サービスのキャンベリー・チーテル局長は、予算規模や職員数の不足を訴えた。

 しかし、米議会は「予算は十分だ。警護体制に問題がある」(ジェームズ・コマ―下院監視・説明責任委員会委員長)と反発。

 結局、チーテル局長は事実上解任された。