ハリス旋風にケネディが待った、トランプ支持表明で米大統領選混沌
トランプ陣営はウォルズ副大統領候補の中国コネクション追及へ
2024.8.23(金)
高濱 賛
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スムーズな禅譲劇の舞台裏に確執あり
11月の米大統領選に向けた民主党全国大会は8月22日、カマラ・ハリス副大統領(59)を正式に大統領候補に選び、共和党候補ドナルド・トランプ前大統領(78)の打倒で党が一丸となって戦うことを決めて閉幕する。
4日間にわたる大会では、大統領選を撤退しハリス後継を決めたジョー・バイデン大統領の業績を称え、表向きにはスムーズな禅譲が行われたことを内外に示した。
だが、政治サイト「アクシオス」によれば、内実はバイデン氏を大統領候補から引きずり降ろしたバラク・オバマ元大統領やナンシー・ペロシ前下院議長とバイデン氏とのしこりが残ったままだった。
テレビに映し出された党大会は多民族・男女平等・多習慣を誇る民主党の「シャンシャン大会」だったが、舞台裏は複雑だったようだ。
ハリス氏が当選した後の閣僚、ホワイトハウス高官人事にも影響を与えることは必至だ。
初日に行われたバイデン氏の演説は、現地時間午後11時半から始まり、テレビのプライムタイムを大きく外れたことにバイデン氏は激怒。
せっかくの「最後の大演説」も国民の大半にとっては就寝時間だったからだ。
バイデン氏は、オバマ氏の基調演説、最終日のハリス氏の指名受諾演説も欠席した。同氏は8月20日、6日間の予定でカリフォルニア州に休暇旅行に出かけてしまった。
(pjmedia.com/democrat-civil-war-watch-bidens-revenge-is-coming)
党大会初日には姿を見せたハリス氏だが、20日には激戦州の中西部ウィスコンシンで選挙集会を開き、最終日の22日には舞い戻り、指名受諾演説を行う。
一にも二にも有権者の関心は物価高。ハリス氏は、受諾演説で具体的な経済政策を打ち出す。