正式な指名後ハリスに異変、勝つためなら政策変更ものともせず
グリーン・ニューディール放棄、シェール開発フラッキング容認へ
2024.8.31(土)
高濱 賛
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食い下がるCNNのダナ・バッシュを一蹴
米民主党の大統領候補に指名されたカマラ・ハリス副大統領がティム・ウォルズ副大統領候補を伴って、8月29日、CNNのインタビューに応じた。
民主党は全国党大会で盛り上がったハリス支持基盤の熱気をテコに全米有権者獲得を目指して、正式に指名されてから7日しか経っていないハリス氏をゴールデンアワーに登場させた。
これは生放送ではなく、事前に録画したもの。ウォルズ氏の同席は失言などを警戒した措置と見られるが、ウォールストリート・ジャーナルなどは同氏のことを転ばぬ先の「松葉杖」と皮肉った。
(wsj.com/kamala-harris-interview-cnn-dana-bash-tim-walz)
ウォルズ氏のあだ名は「コーチ」(教師の時アメフトのコーチを務めていた)。まさにインタビューには不慣れなハリス氏のコーチ役として同席した格好だった。
というのも、インタビュアーは6月27日のジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領のテレビ討論会の共同モデレーターを務めたダナ・バッシュ記者。
この討論会での情けないパフォーマンスがバイデン氏が大統領選から撤退する遠因になったことは、まだ記憶に生々しい。
いわば、バッシュ氏は民主党にとっては鬼門なのだ。
といっても、同氏はCNNのトップキャスターの一人。公明正大で全く嫌みのないジャーナリストで、相手が誰であろうと厳しい質問を浴びせる。