2024年7月、東京キャンピングカーショーにホワイトハウスが出展した、ジムニーシエラ5ドア(写真:筆者撮影)
  • スズキの四輪駆動車「ジムニー」がここにきて注目を集めている。理由は「5ドア車」だ。
  • 現在日本では未発売で、インド生産の輸出車が存在するのみ。だが、日本仕様の5ドア車の発売が確実視されている。
  • 見た目は独メルセデス・ベンツのGクラスを「ミニ」にしたような外観で、ハイブリッドなど電動化も視野に入りそうだ。

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 本格的な四輪駆動車としてグローバルで根強い人気を誇る、スズキ「ジムニー」。今後、どのような商品展開が考えられるのか?

 直近でジムニーに関連したニュースといえば、5ドア車がある。7月に開催された東京キャンピングカーショーで、ジムニー5ドアが登場したことがネット上で話題となったのだ。

 日本で発売されているジムニーは軽自動車、および登録車の「ジムニー シエラ」を含めて全グレードが3ドアのみ。5ドアは現在、インド生産での輸出車が存在するが、日本での発売の可能性や時期についてスズキは明らかにしていない。

ホワイトハウスが独自開発した電動ポップアップルーフを装着(写真:筆者撮影)

 今回登場した5ドアは、名古屋を本拠にキャンピングカーや輸入車販売を手掛けるホワイトハウスが独自に輸入したもの。

 海外では日本のような軽自動車規格が存在しないため、海外仕様は5ドア車も含めすべて、日本で言うジムニーシエラとなる。これに、同社が販売する車体屋根部分を改良して装着する電動ポップアップルーフをあしらった。

 日本では未発売であり、また多くのジムニーファンから早期販売を望む声が多い5ドアの登場ということで、展示スペースの周辺には人だかりができていた。

 一部の自動車メディアで、今年中の日本仕様ジムニーシエラ5ドア発売予測が報じられていることもあり、5ドアへの関心はとても高いようだ。

 筆者が実車を見た印象は、電動ポップアップルーフによる上級感も相まって、まさに「ミニGクラス」といったところだ。Gクラスとは、独メルセデス・ベンツの本格的SUVモデルである。