バイデンとトランプ「米史上最悪のTV討論会」、米有権者の評価は?
視聴者がやはり気にしたバイデンの高齢、奥の手はオバマ副大統領か
2024.6.29(土)
高濱 賛
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「決めかねている有権者」の大半は動かず
両者の攻防をメディアはそれぞれ採点しているが、ここでも保守系(FOX)とリベラル(MSNBC)とでは分かれている。
だが、ABCテレビの傘下にある世論調査分析機関「FiveThirtyEight」は、こう指摘している。
「この討論会でどちらに軍配を上げるかは、あまり問題ではない」
「かつてなかったような両極化が米国で進む中で、有権者の95%はすでに党派別にバイデン氏、トランプ氏どちらかに決めている。残りの5%がまだ決めかねている有権者だ」
「この票を一票でもとれるか、だ。どちらに投票するかまだ決めていない有権者を自分に投票させるか、そこが問題だった」
(abcnews.go.com/538)
その最大の判断材料はバイデン氏の高齢問題。そしてトランプ氏についていえば、型破りのアンチヒーローからの脱皮だ。
辛辣な政治世論調査分析者、フィット・アイレス氏は、公共放送PBSとのインタビューでこう命名していた。
「Senile old man vs Obnoxious jerk」(耄碌老人vs愚鈍な憎まれ者)
(pressreader.com/los-angeles-times)