伊藤博文は男性ホルモンが多かった?

 男性ホルモンの多い人ほど公共心やボランティア精神、社交性、意欲、判断力などが高いということは、考えてみれば、政治家には男性ホルモンの多い人のほうが向いているということです。

 確かに、明治維新の頃の政治家を考えてみると、女性関係には奔放な人が多かったけれども、この時期の日本は大きな変化を遂げ、近代立憲主義国家の仲間入りを果たしました。

 特に、初代内閣総理大臣の伊藤博文は芸者遊びが大好きで、「掃いて捨てるほど女がいる」ことから「ほうき」というあだ名がつけられていたと言われています。女性問題に関しては今の時代では適切ではないのは当然ですが、明治維新後の日本を牽引し、近代日本の礎をつくった代表的な政治家ではあります。

 征韓論に反対して日韓併合にも慎重な意見を出し、弱者に優しい政治を行うほか、人にものをあげることが好きで使用人にも偉そうに振る舞うことが一切なかったため、周囲の人から非常に慕われていたらしい。こうしたエピソードも、伊藤の男性ホルモン値の高さを示唆しているのかもしれません。

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