「126の法則」でつみたて額が倍になる年数を試算

「126の法則」も同じような考え方ですが、こちらはつみたて投資をしていった場合、つみたて総額が倍になるのに何年かかるかという計算式です。計算式は、「126÷利回り=期間(年)」「126÷期間(年)=利回り」。

 たとえば、利回り5パーセントで考えてみましょう。「126÷5=25.2」なので、つみたて総額を2倍にするには約25年かかることになります。

 では、サワカミさんのケースを見てみましょう。まず一括で500万円を利回り5パーセントが期待できるファンドに投資したので、15年後に1000万円になると見込めます。ただ3000万円にはまだ2000万円足りませんよね。

「126÷5=25.2」ですから、残り2000万円分を達成するために5パーセントで運用した場合、つみたて総額1000万円で25年間かかります。「1000÷25(年)÷12(カ月)=3.3……」となって月々に換算すると約3.3万円です。

(写真:AP/アフロ)

 ただし、サワカミさんは65歳までに2000万円にしたいのですから、毎月のつみたて額か、または運用利率を上げなければなりません。計算上は「126÷15=8.4」で利率8.4パーセントの商品があれば達成できることになりますが、8パーセント以上はかなり難しいと思います。

 そこで、毎月のつみたて額を増やす必要があります。