祝日と祭日の違い
祝日のことを「祭日」や「祝祭日」と呼ぶ人も少なくないが、祭日はもともと、「皇室祭祀令」という皇室の祭祀に関する法律に基づき、皇室の祭典などの宗教儀礼が行われる日のことを指していた。
以前は法令により祭日が定められていたが、1947年に「皇室祭祀令」が廃止されたことで、現在は祭日はなくなっている。
ただ、名前を変えて現在の祝日に受け継がれているものもある。例えば、現在の「文化の日(11月3日)」は元々「明治節」という祭日だった。「建国記念の日(5月3日)」も元々は「紀元節」という祭日が、現在の祝日として受け継がれたものだ。
振替休日で「連休」が増えた
国民の祝日が日曜日に当たる時、その日の後の最も近い平日を休日とする「振替休日」がある。日曜が祝日の場合、月曜が休みになるのはこの法律があるおかげだ。さらに前日と翌日を「国民の祝日」に挟まれた平日は休日になるというルールも存在する。
例えば「敬老の日」は9月の第3月曜日で、「秋分の日」は9月22日か23日になることがほとんどだ。すると、何年かに一度は9月21、22、23日が続けて休みになる。
2015年には9月19日が土曜日、20日が日曜日、21日が「敬老の日」、23日が秋分の日となったことで、祝日に挟まれた22日も休日となり、9月19~23日の5連休となった。9月に5連休になった際の大型連休は「シルバーウィーク」と呼ばれ、次にシルバーウィークがくるのは2026年になる見込みだ。
有給休暇など休むのが下手といわれる日本人。国民の祝日・休日も最大限活用してリフレッシュしたいものだ。