プライムタイムを「占拠」するジャニーズ
一般的に視聴率が高い「プライムタイム」と呼ばれる19時から23時までの4時間、ジャニーズ事務所に所属するタレントが出演している番組をチェックし、番組単位(19時~20時の番組に出演があれば1時間)でカウントしました。
◆放送時間合計 : 1日4時間 × 7日間 × 6局 = 168時間
◆出演番組合計 : 58.5時間
58.5 ÷ 168 × 100 = 34.8%
私が算出した結果、プライムタイムの番組にジャニーズ事務所のタレントが出演している割合は約35%であることがわかりました。3分の1以上の番組に出演しているということです。ニュース番組や野球中継を除いて、バラエティーとドラマに絞ってみると約44.2%になりました。実に半分近くです。
また、この1週間について19時台、20時台・・・というように1時間ごとの時間帯で番組編成表を横串にして眺めてみると、ジャニーズのタレントが「出演していない」時間帯は17日(水)の19時台だけでした。つまり、プライムタイムのほとんどすべての時間帯で、どこかの放送局に誰かが出演しているということです。
まるで松本清張の長編推理小説『点と線』のようだと思いました。東京駅13番線プラットホームから15番線プラットホームが見通せるのは、1日の中で4分間しかないということが謎解きの重要ポイントでした。
以上のデータからも、放送局がジャニーズ事務所に依存している状況がわかります。特に、民放はジャニーズのタレントを起用したい事情があります。