写真提供:shutterstock.com / Frederic Legrand - COMEO
イーロン・マスク氏率いる米スペースXが、企業評価額1.5兆ドル(約236兆円)での新規株式公開(IPO)を2026年6月以降に実施する可能性が浮上している。実現すれば、2019年のサウジアラムコを上回る史上最大規模となる見通しだ。ファルコン9の圧倒的な打ち上げ実績やスターリンク事業の急成長を背景に、評価額は急上昇してきた。一方で、売上高の68倍という高い評価には不確実性も伴う。なぜ今IPOを目指すのか。その狙いとリスク、調達資金の使途を読み解く。
6月以降にIPOを実施する可能性
マスク氏率いるスペースXが、史上最大規模の新規株式公開(IPO)を計画している。
このIPOについてはブルームバーグやウォール・ストリート・ジャーナルなどが内部関係者からの情報として、2025年12月から報じていた。それによるとスペースXは、自社の企業評価額を1.5兆ドル(235.5兆円、1ドル157円換算)に設定し、300億ドル以上の資金調達を目指すという。
スペースXのIPOは2026年6月以降に実施される可能性が高い。実現すれば2019年のサウジアラムコの294億ドルを上回り、史上最大のIPOとなる。
非上場企業であるスペースXは、年2回程度のペースでテンダーオファー(株式売却機会の提供)を行っている。これは社員や既存投資家などが保有株式を現金化できるようにする取引であり、株式の買い手は新たな投資家やファンドなどだ。会社自身が株式を買い戻すのではなく、既存株主と新規投資家の間での株式譲渡を仲介する形となる。






