株価下落シグナルの「逆イールド」は26カ国・地域で

 そして極め付きの景気悪化シグナルは、3カ月物短期国債(T-Bill)と10年国債の利回り差逆転(逆イールド化)です。長短金利の逆イールド化が注目されるのは、その1年から1年半後に不況が到来することが多いのと、先行きの株価下落シグナルとして高い的中率を誇っているからです。

 直近はその利回り差が1.17%ポイントまで拡大しています(図4)。過去を振り返ると、1973年10月と79年10月~80年3月に、同様に逆イールドが深化しました。どちらもオイルショックに伴うものですが、今回、逆イールド幅が半世紀ぶりの水準に拡大しているのは、それだけ大きな負のインパクトを秘めているのかもしれず、要注意です。

【図4】出所:FRB
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 さらに注目は、長短金利が逆イールドになっている国が、欧米を中心に26カ国・地域もあることです。

 米国、カナダ、英国は6カ月物短期国債の利回りが一番高く、ドイツ、フランスは期間1年の国債という違いはあるものの、いずれも短期債が中長期債の利回りを上回っています(図5)。

【図5】出所:Worldgovernmentbonds.com
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