(市岡 繁男:相場研究家)
超インフレ国ではやはり株式が選好される
2022年も残すところあと約2週間。ロシアによるウクライナ侵攻、世界的なインフレなど、想定外の出来事によって、金融市場は大きく動く年になりました。2023年を考えるにあたって、この1年の相場を振り返ってみたいと思います。
今回は、世界の相場を見渡してみて私が注目した4点について説明します。
まずトルコやアルゼンチンの株価が急騰していることです(図1)。両国に共通するのは激しいインフレに見舞われたということです。前年比80%もの超インフレ国では、やはり預貯金よりも株式が選好されるのです。仮に日本も含めて世界的なインフレが継続するのであれば、念頭に置く必要がある点かもしれません。
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ただし、その場合の問題は、株価は物価を上回るのかということです。