(市岡 繁男:相場研究家)
米国の長期金利上昇やウクライナ戦争を機に、内外の株式市場で「勝ち組」と「負け組」に異変が生じています――
本題に入る前に簡単な自己紹介をさせてください。筆者は大手信託銀行の資産運用部門で勤務した後、内外金融機関やシンクタンクで資産運用や調査研究業務に携わってきました。現在は相場研究家として講演や執筆を行うほか、投資顧問会社や公益財団の投資アドバイザーをしています。
約40年相場と向き合うなかで筆者が心がけているのは、できるだけ長い期間の経済、金融データを読み込むことで相場の現在地を把握し、将来のヒントを探ることです。
もちろん、常に将来をピタリと当てることなどは不可能です。ですが、グラフは時に雄弁にものを語ります。
では、冒頭で触れた「勝ち組」と「負け組」について、どんな異変が起きているのか。グラフを使いながら見ていきましょう。