「差別する者は、自分よりさらに弱い者を差別する」

 犯人の多くは精神疾患をもつ者やホームレスなどだが、コロナ規制で自宅待機を余儀なくされ、孤独感や抑圧感にさいなまれ、物価高や失業により怒りと不安を抱く普通の人々もいる。どのような社会でも差別は存在するが、米国の差別は暴力的であからさまだ。差別する者を改心させる方法はないと考えるべきだろう。こちらは被害を受けないよう、自己防衛策を考えておくことこそ必要だ。

専門家が教える対処法

 防犯対策スペシャリストで元カリフォルニア州立短大講師の橋本晃宏氏は、こうアドバイスする。

「出来る限り複数人で行動・歩行すること」
「地下鉄では鉄柱内側のホーム真ん中に立つこと」
「罵声や悪態を受けたら、『Please Don’t Do It』と明確に意思表示し、その場から離れる」
「ホームレスなど見知らぬ者に絡まれたら、『God Bless You』と友好的に声を掛け、その場から即離れること」
(『週刊NY生活』「コロナ禍で激増する対アジア人差別の検証と対策」(2021年4月7日付より)

 2023年1月20日、中国の春節(旧正月)が始まった。ひと月近い長期休暇を迎えて、中国では国内外を移動する人が延べ20億人にのぼると予測されている。コロナ陽性者が続出している中国から米国への旅行者が増えれば、それだけコロナ感染が拡大する危険性が増すだろう。またぞろ3年前の悪夢が再現され、ヘイトクライム事件が増加しないよう祈るばかりだ。