(羽田 真代:在韓ビジネスライター)
韓国メディア、ソウル経済から「隣の家も向かいの家も日本旅行 これに投資すれば儲かるか」という記事が出た。記事は航空会社株についての内容だ。
世界的に新型コロナウイルスによる規制が緩和され、航空会社の売り上げが伸びている。投資をする人、あるいはしようとしている人たちの関心が航空会社に傾いているようだ。この記事は、そんな人たちのために、どの株を買えば良いのか解説しようという内容である。
結論を先にご紹介しておくと、記事の最後は「はっきり言えなくて申し訳ないが、結局選択は購読者の役目。新たに投資する考えがあれば、ゆっくりもう一度この記事を読んでみて、すでに保有しているのであればもう少し肯定的な業況を期待してみても良いのではないか」と締めくくられている。
投資先を検討するために読むのであれば、何だか物足りない内容である。
筆者が面白いなと感じたのは、それ以外の部分だ。
記事には、「私の友人たちの熱い需要に支えられ、航空会社の2022年11月(28日基準)の日本路線輸送客数は、約76万人と前月より83%も増えた。『ノージャパン』運動以前の2018年11月と比べると、43%まで回復している」と書かれていた。
この記事を書いたユ・ジュヒという記者の友人の一人は、2週間後に大阪と京都を旅行する予定で、別の友人は2週間前に東京に行ってきたばかりだそうだ。
筆者の韓国人の友人の中にも、12月初旬に両親や親戚を連れて北海道に旅行した人がいた。その友人は2022年5月末に妹さんを交通事故で亡くして大変だったから、親類同士で労う意味もあったのだろう。友人は日本語がペラペラだし、冬の北海道は最高だ。年配の親類を連れての海外旅行に日本はもってこいだった。