約40年にわたって日本共産党を指導した宮本顕治氏(資料写真、1990年、写真:Kaku Kurita/アフロ)

(筆坂 秀世:元参議院議員、政治評論家)

広告掲載を拒否した共産党

 1922(大正11)年7月15日に創立された日本共産党は、来月(2022年7月)に党創立100周年を迎える。日本で最も長い歴史を持つ政党である。

 日本共産党の自慢の1つに、戦前、戦後を通して同じ政党名で活動している唯一の政党というのがある。そんなこともあって、今年は私のところへの取材や原稿依頼も少なくない。いいろいろな雑誌が特集記事を掲載するようだ。

 中央公論新社からも、この5月に『日本共産党』と題する新書が出版された。著者は一橋大学大学院社会学研究科教授の中北浩爾(なかきた・こうじ)氏だ。実は私も2006年4月に新潮社から『日本共産党』(新潮新書)という同名の本を出している。もちろん中身はまったく違う。

 私は共産党に39年間在籍していた人間として、自ら体験し見てきた事実に基づいて本を出した。中北氏の著書は、副題が「『革命』を夢見た100年」となっているように、共産党100年の歴史を振り返り、その上で現状を分析したものである。

 著者が「あとがき」で「本書が共産党関係者に拒否されず、建設的な議論に寄与することを願っている」と述べているように、いわゆる「反共本」ではない。だからこそ「しんぶん赤旗」への広告掲載を申し入れたのだろう。