3.独自OSおよびアプリ開発状況

 これまでのファーウェイ製スマホは、OSにグーグルがライセンスフリーで提供しているアンドロイドを使用し、グーグルモバイルサービスを搭載していた。

 2019年5月20日、グーグルはファーウェイとのビジネスを一時停止すると発表した。しばらくは猶予期間があったが、2020年8月17日に暫定包括許可(TGL)が失効した。

 現在、ファーウェイは新製品にグーグルモバイルサービスを搭載できないだけでなく、オープンソースソフトウエアのアンドロイドのアップデートのサービスも提供できない厳しい状況にある。

 ところが、ファーウェイは、米国の禁輸措置によってグーグルとのビジネスが停止することを予測して、独自OSの開発を進めていた。

 2019年8月9日、ファーウェイは、中国・東莞市で開かれたファーウェイの開発者向けイベントで、ファーウェイの独自OS「HarmonyOS(中国語で鴻蒙)」を初公開した。

 中共系メディア英字紙グローバル・タイムズ(Global Times)は、「ファーウェイの自主開発する独自OSをテストするため、OPPO、Vivo、シャオミ(Xiaomi)を含む複数のスマートフォンメーカーが開発チームを派遣している」と報じた。

「HarmonyOS」を何とかモノにしようとする中国の意気込みが感じられる。

 しかし、OSを搭載しただけでは端末は使い物にならない。

 既に、ファーウェイは、他のメーカーの「グーグルプレイストア」や「アップルストア」に相当する独自のアプリ配信ストア「App Gallery」を搭載している。

「App Gallery」が世界に初めて公表されたのは2018年3月にパリで開催された「HUAWEI P20」の発表会である。

 そして、2018年10月には「App Gallery」の日本語版の搭載が開始された。

 しかし、10年以上の歴史がある「グーグルプレイストア」と比べるとアプリの数が圧倒的に少ないという厳しい状況にある。

 この状況を打破するために、ファーウェイは、アプリの開発者を募り、「App Gallery」を充実するために10億ドル(約1056億円)を投資する「Shining Star Program」を展開すると発表した。