ドイツ国内のベーカリー。世界の各地で食べられているパンは、その地域の栽培にふさわしい麦でつくられている。(筆者撮影)

 うどんやパン、ケーキなどの材料としておなじみの小麦粉。小麦粉には薄力粉や強力粉などの種類があり、用途に応じて使い分けられている。でも、この種類分けは世界共通ではないのをご存知だろうか。

ドイツとフランスのスーパーにて「この数字はなんだ」 

 昨年、ドイツのスーパーマーケットに行ったとき、たくさんの種類の小麦粉がずらりと並んでいるのを見つけた。ドイツ語の意味が分からないので、種類の違いに皆目見当がつかない。「お客さんは、どの小麦粉を買うのか」とつい観察してしまった。実際に、小麦粉を手に取ってみると、パッケージには「Type405」とか「Type550」とか、数字が書いてある。数字のないものもあり、「何を意味しているのだろうか」と疑問が深まる。

ドイツのスーパーで売られていた小麦粉。パッケージにさまざまな数値が記されている。(筆者撮影)

 今度はフランスのスーパーマーケットを覗いてみた。小さな店で小麦粉を見つけた。ここはType45しかなかった。続いて、大きめの店に行くと、Type45やType55、Type65などの小麦粉を見つけた。ドイツほどの種類はなかったが、やはり数字が示されている。

フランスのスーパーマーケットで1kgの袋詰めにされて売られている小麦粉。「Type55」とある。0.49€(ユーロ)なので、日本円では60円足らず。(筆者撮影)

 パッケージにパンの写真がついているものは、パン用なのだろう。用途は示されているようだ。インターネットで検索してみると、この数字は、灰分つまりミネラルがどのくらいの量、含まれているかを示しているという。日本の強力粉や薄力粉らしい製品は見つけられなかった。