2月20日、厚生労働省の「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」に「AIによる診療支援と医師の判断との関係性の整理(案)」が提出されました。
AI活用推進懇談会では、医療において人工知能をどのように活用し、質と安全性を確保するかについて検討しています。この懇談会で提言されたことは以下の3つです。
(1)人工知能による診断や治療方針の最終的な意思決定は医師が行う
(2)人工知能を活用した意思決定においての最終的な責任は医師が負う
(3)より良い診療支援の確率のために人工知能の開発に医師の関与が必要
つまり、人工知能が診断や治療方針を行うのではなく、あくまで医師のアシストとして使用する方向性が示されたと解釈できるでしょう。
問診に人工知能を活用
とはいえ、医療において人工知能がそのように活用されるのか、そして、画像認識能力では人間を超えたとされるディープラーニング(深層学習)を用いるとどのようなことが可能になるのかという検証は、まだまだ始まったばかりです。
医療現場での人工知能の活用例の一部を見てみましょう。
メドレーという会社がオンライン上で提供している「症状チェッカー」というソフトがあります。