このように当たりをつける計算方法では、2乗した値が2を挟むことを確認しながら√2の値が1桁ずつ算出されていきます。
ここには結果として正しい場合だけを載せましたが、実際は当たりをつける以上外れる場合もあり手間がかります。
2乗の計算が必要なので効率は良くはありませんが、特別な知識もなく確実に算出できる方法です。
開平法
次に紹介するのは当たりをつける方法を改善した計算方法です。実際に筆算を眺めてもらうのが分かりやすいでしょう。わり算の筆算のような感じに途中計算が進行します。
(*配信先のサイトでこの記事をお読みの方はこちらで本記事の計算式や図をご覧いただけます。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48952)
ステップ1.小数点を基準に大きい方、小さい方を2桁ずつ区切ります。
ステップ2.√の中の左のブロックの「2」以下となる最大の整数「1」を求める。その「1」を左側に上下と√の2の上にに書きます。√の「2」の下に1×1の積1を書きます。
ステップ3.左側、右側をそれぞれたし算、ひき算します。
ステップ4.√の中の「00」を下に降ろします。左側を「2□」として2□×□が100以下になる最大の整数□を求めます。24×4=96なので□には「4」が入ります。「4」を□部分と√の上にに書きます。
ステップ5.以下ステップ3とステップ4を繰り返していきます。左側24+4=28、右側100-96=4と計算して「28」「400」と書きます。
28□×□が400以下になる最大の整数□を求めます。281×1=281なので□には「1」が入ります。
左側281+1=282、右側400-281=119と計算して「282」「11900」と書きます。282□×□が11900以下になる最大の整数□を求めます。2824×4=11296なので□には「4」が入ります。
左側2824+4=2828、右側11900-11296=604と計算して「2828」「60400」と書きます。2828□×□が60400以下になる最大の整数□を求めます。28282×2=56564なので□には「2」が入ります。